もりにゅうラボ

「栄養と料理」セミナー第1回:腸内年齢は健康の秘訣

栄養と料理のセミナー第1回目は、「腸内年齢は健康の秘訣」というテーマで森永乳業基礎研究所の小田巻俊孝がお話しさせていただきました。

【「腸内年齢が老いる」とは】

(小田巻)私たちの大腸には、数百種類、100兆個以上もの腸内細菌が棲んでいます。多種多様な腸内細菌が集団を作って群れている様子は「花畑」に例えられ、腸内フローラと呼ばれています。加齢に伴って、そのバランスは変化していきます。腸内フローラのバランスは、偏った食事や過度のストレスなどによっても崩れてしまうので、実年齢以上に腸内細菌のバランスが高齢者型、例えばビフィズス菌のような善玉菌が減少してしまう状態を、「腸内年齢が老いている」と表現することがあります。
高齢者型の腸内フローラは、炎症を引き起こす細菌の割合が高いことから、さまざまな生活習慣病の発症リスクになりうると考えられます。


【正しい腸内環境を保つためには】

(小田巻)これについては私たちも日々研究を進めていますが、腸内フローラのバランスに最も影響する外的因子は、食生活であると考えられているため、バランスの良い食生活が最も重要だと思われます。具体的には野菜を多く摂ったり、ビフィズス菌入りのヨーグルトを継続摂取したりすることが良いのではないかと思います。また、過度のストレスを感じないようにする工夫も大切ですし、抗生物質をみだりに使用しないことも重要だと考えられています。十分な睡眠をとって、毎日の生活リズムを安定させることも重要であると、最近の研究から示唆されています。


【近年、大腸がんの罹患率が高まり2013年には女性のがん死亡の部位別では1位が大腸がん。
この大腸がんのリスク要因となっているETBF菌とは】

(小田巻)ETBF菌とは「毒素産生型フラギリス菌」と呼ばれるもので、名前の通り腸管バリアを破壊する毒素を生み出します。下痢の原因菌として当初発見されたようですが、2009年にアメリカの研究者らが、大腸ガンを発症させる要因ではないかという動物実験の研究成果を発表し、より注目されるようになりました。大腸ガン患者は健常者より、ETBF菌の検出率が高いという研究報告もされています。


【ビフィズス菌BB536が持つETBF菌の除菌効果とは】

(小田巻)ビフィズス菌BB536入りのヨーグルトをETBF菌の保菌者に8週間摂取していただいたところ、ETBF菌の数が10分の1程度まで減少しました。しかし摂取をやめると元の菌数に戻ってしまったことから、腸内にビフィズス菌BB536がいる状況が必要だと考えられます。しかし詳細なメカニズムは解明されておりません。
スギ花粉症患者の方は春先に症状がひどくなると、ETBF菌の仲間であるフラギリス菌という腸内細菌の仲間が増加することが研究から示されています。その方たちがビフィズス菌BB536を摂取した場合も、このフラギリス菌の増殖を抑制する研究成果が得られていることから、ETBF菌に限った作用ではなく、近縁種全体に対する効果ではないかと考えています。
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ビフィズス菌BB536入りのヨーグルトを使ったレシピをご紹介します♪
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